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【『ヨシュア・トゥリー』U2】
『ヨシュア・トゥリー』U2

★1987年3月発表。アメリカで1位、イギリスでも1位を記録しました。

★U2は、今では超ビッグネームの世界的ロックバンドですが、このアルバムは、彼らの最初の大ヒット作品です。

★アイルランド出身のU2は、1980年に『ボーイ』でデビューしました。その後、1981年に『アイリッシュ・オクトーバー』、1983年に『闘(WAR)』を発表しました。

★これらは、ボーノの熱血ボーカルとエッジのキラキラ气Vャカシャカェギターという、彼らのスタイルを作り上げました。ここまでの曲から受けるイメージは『ヨーロッパの冬』です。

★しかし1984年発表の『焔(ジ・アンフォアゲッタブル・ファイヤ)』から、アメリカ的なイメージに移っていきました。カントリーやブルース的な曲が多く収録されています。

★そして、本作品『ヨシュア・トゥリー』です。かなりアメリカ的な印象を受けます。しかし、歌われているテーマは『砂漠』です。

★キリスト教の約束の地というイメージです。なお、タイトルの『ヨシュア・トゥリー』は、アメリカの砂漠に生えるユッカの木のことらしいです。

★アルバムのインナー写真にも、たくさん砂漠の写真が使われていますが、それらは、アメリカのネバダ州で撮影されたそうです。

★この作品でのアメリカのブルースに根差した、深い味わいの曲は、まるでボブ・ディランの曲のように、どっしりとした貫禄をもっています。

★U2のサウンドが、世界的に認められるきっかけになった大出世作が、このアルバムです。



〜収録曲について〜


@『Where The Streets Have No Name』

 はじめに、約1分の序曲にあたるプログレ的な部分があります。ここでは、空を飛ぶイメージです。

 夜明け前の空で、雲をかき分けるイメージです。そして、ギターのイントロで朝日が射し込みます。だんだん加速していくのが心地よいです。

 この曲の日本語タイトルは『約束の地』です。歌詞や英語のタイトルの意味は『名前のない通り』です。個人的には、『名前のない街』と考えています。

 初めの部分の歌詞は…

宸レくは逃げたしたい
 ぼくは隠れたい
 僕を閉じ込める
 この壁を打ち壊したい

宸レくは手を差しのべて
 炎のような輝きに触れて みたい
 そこではどの通りにも
 まだ名前がつけられて
 いないはず

 この曲は、エッジのギターとボーノの熱血ボーカルが堪能できる、いかにもなU2の曲です。しかし、それ以前の曲に比べて、ずっと希望に満ちた曲になっています。

 シングルとして、アメリカで13位、イギリスで4位を記録しました。

 なお後に、PetShopBoysがこの曲をカバーしてヒットさせています。


A『I Still Haven't Found What I'm Looking For』

 ゆったりとリラックスした曲です。明るい日射しをイメージできます。

 ボーノのボーカルは、パワフルで、希望に満ちています。

 歌われているテーマは、いまだに求めているものが見つからないので探し続ける…ということです。

 でもそれは、探し続けることをプラスのとらえ方をしていると思います。

 なお、日本語タイトルは『終わりなき旅』です。

 シングルとして、アメリカで1位、イギリスで6位を記録しました。


B『With Or Without You』

 この曲こそ、U2の最高傑作だと思います。

 静かなイントロ部分では、ベースとパーカッション、そしてキーボードの響きが絶妙です。

 心の深い部分まで、入り込んでくる名曲だと思います。

 ボーノのボーカルも、静かな歌い出しですが、だんだんと加速して、熱血ボーカルになります。遠くまで響きわたるボーカルが熱いです。

 個人的には、この曲のミュージック・ビデオをよく観たので、白黒のステージでケムリが立ち込めるなかで演奏するシブイ雰囲気がついて回っています。

 シングルとして、アメリカで1位、イギリスで4位を記録しました。

 この曲までの3曲の素晴らしさは、まだ聴いていない人には、ぜひ、体験してほしいと思っています。


C『Bullet The Blue Sky』

 この曲は、静かなる名曲であるBに感動し、余韻にひたる気持ちを一気に、かき乱します。

 ハードな展開に、はっとさせられます。まさにタイトル通りに『青空に銃弾』という雰囲気です。

 不穏な音空間です。この曲から受ける印象は、どす黒い空です。

 なお、この曲は、ジミ・ヘンドリックスを意識して作られたそうです。


D『Running To Stand Still』

 スライド・ギターがアメリカ的な印象を与えます。

 実際には、ボーノの故郷である、アイルランドのダブリンを称える歌になっています。

 『ハララーラディディ』というスキャットが印象的です。

 この曲は、ルー・リードやヴァン・モリスン、そして、ブルース・スプリングスティーンからの影響が、強く感じ取れます。

 ここまでが、レコードのA面になっています。


E『Red Hill Mining Town』

 イントロでのギターは、バンジョーのように聞こえます。そこもアメリカっぽいと思います。

 レッド・ヒル・タウンとは、炭鉱労働の街らしいです。そこでの暮らしや、恋愛についての曲です。

 しがみつく(LeftToHoldOnTo)という歌詞が印象的です。


F『In God's Country』

 1曲目の『WhereTheStreets…』の姉妹曲と言えます。ギターのアレンジや、ボーカルの取り方がよく似ています。

 歌われているテーマは、ズバリ『神の国』です。キリスト教の聖地や、砂漠が舞台になっています。

 シングルとして、アメリカで44位、イギリスで48位を記録しました。


G『Trip Through Your Wires』

 ボーノのブルース・ハープが効果的に使われています。アメリカ的で、明るい印象を与えます。

 タイトルの意味は、『ぼくは君の網の目をくぐり抜ける』です。この『君』とは、もしかしたら、神様のことかもしれません。


H『One Tree Hill』


 この曲についてのU2からのコメントから、1986年にニュージーランドで亡くなったグレック・キャロルという人に捧げられた曲らしいです。

 反戦ソングを、U2はいくつも作っています。この曲もそのような政治的なメッセージを込めています。

 曲調は明るく、ポップソングに仕上がっています。

 歌詞で印象的な部分は…

寥Nは河のように走って
 海へと注ぎ込む

 純粋で、ストレートな生き方を伝えていると思います。

 シングルとして、発表されましたが、チャートインしませんでした。


I『Exit』

 虫の声から始まります。静けさの中から、わき上がる激情を歌っていると思います。

 アダムのベースとラリーのドラムスが不穏な響きをしています。

 かなり破滅的なイメージの曲です。歌詞にも、ダーティなフレーズが多くあります。

 ベースとドラムスの不穏なビートは、心臓の音とも考えられると思います。


J『Mothers Of The Disappeared』

 前の曲と同じく、心臓の鼓動をテーマにしています。しかし、この曲では、かなり穏やかな雰囲気になっています。

 ボーノの『オーー・オーオオーー』というスキャットがエンディングにふさわしい曲にしています。


★このアルバムは、1曲目から3曲目が、すごく素晴らしいです。

★そのため自分は、そこだけを繰り返し聴いてしまいました。ヌヌヌ

★でも、よくよく聴くと、全体像が見えてきて、より深く感動できた…という作品です。

★だんだんと、アメリカ的なサウンドになっていったことから、ブルースマンとの共演があったりと、U2にとって、さらなる成長のきっかけになったと思います。

★U2のアルバムはどれも素晴らしいです。でも、シリアスな世界を追及する気持ちが、聴く者にも必要だと思います。

★つまりは、繰り返し真剣に聴くのがよいのだと思います。

★もちろん、気軽に楽しむのが、ロックやポップソングなので、まずは1〜3曲目を楽しんでみるのがよいと思います。


★いつもながら、自分の考え方は、求道者みたいですね…。( ̄〜 ̄;)ォォォ


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