★1970年1月に発表された、ポール・サイモンとアート・ガーファンクルのラストアルバムにして最高傑作です。 ★10週間連続1位に輝き、グラミー賞「最優秀アルバム」「最優秀楽曲(タイトル曲)」など6部門を受賞しました。 ★その年は、ビートルズが解散した年でもあり、「Let It Be」がグラミー賞の受賞候補No.1であったにも関わらず、堂々の受賞を果たしました。 ★自分は、ビートルズが1番好きなので、くやしい気持ちが強いですが、このアルバムをよく聴くと納得できます。 ★サイモン&ガーファンクルにとっても集大成となるアルバムで、名曲揃いです。 〜収録曲を紹介します〜 @「Bridge Over Troubled Water」 「明日に架ける橋」という日本語のタイトルが有名です。意味は「荒れた海に架けた橋のように、僕は君のためにこの身を横たえる」です。 この曲もシングルで大ヒットしています。6週間連続1位です。 ゴスペル調の荘厳な曲です。ピアノが素晴らしい響きになっています。 A「El Condor Pasa(If I Could)」 この曲は「コンドルは飛んで行く」という日本語タイトルで有名です。 アンデス民謡(ペルー)にポールが英語の歌詞をつけたものです。 このような曲が全世界に紹介されたのは、すごいと思います。この曲以降、ポールは様々な国の音楽を取り入れるようになります。 シングルとしても18位になるヒットを記録しました。 B「Cecillia」 これも「いとしのセシリア」という日本語タイトルで有名です。 ドラムがドンタッ・ドンタッとよく響き、リズミカルな楽しい曲です。 シングルとして、4位になるヒットを記録しています。 C「Keep The Customer Satisfied」 R&B風のブラスが雰囲気を盛り上げるロック・ナンバーです。 「ご機嫌いかが」という日本語タイトルがついています。サイモン&ガーファンクルの日本での人気はすごかったようです。 D「So Long,Frank Lloyd Wright」 きれいなメロディーが光る曲です。ボサノバ風の曲です。 フランク・ロイド・ライトというのは、アメリカの建築士だそうです。アート・ガーファンクルは、建築士の資格を持っているそうです。 つまりは、ポールからアートに向けて決別を意味する悲しい曲なのです。 E「The Boxser」 ここから、レコードではB面になります。 アルバムの先行シングルとして発表され、4位になるヒットを記録しています。 ボクサーの不幸な身の上話が、ドラマティックに歌われています。 「ララライ…」というコーラスとドラムの大きな響きが印象に残ります。 個人的に大好きな曲で、ギターを始めた頃に一生懸命に練習しました。抱、 F「Baby Driver」 ホッド・ロッド風の曲です。僕の親父は…、お袋は…という自伝的な歌詞です。 なお、この曲にはアートが参加していません。解散が迫っていることを伺わせます。 G「The Only Living Boy In New York」 トム、君ならうまくやれるさという歌詞はアートとの決別を意味する歌詞です。 サイモン&ガーファンクルは、初期には「トム&ジェリー」と名乗っていたのです。(トム=ガーファンクル) それはアメリカのアニメでトム(猫)とジェリー(ネズミ)のお話です。 H「Why Don't You Write Me」 「手紙がほしい」という日本語のタイトルが付いています。やはり、アートとの仲が上手くいっていないことが伝わってきます。 今こうしてレビューを書いていると、あらためて2人の解散寸前の姿が伝わってきて悲しくなります。モモモ I「Bye Bye Love」 1957年のエバリー・ブラザーズのヒット曲です。2人のアイドルだったそうです。 アイオワでのライブを収録しています。楽しい曲です。でも、別れの曲です。 J「Song For The Asking」 この曲は、ポールが1人で歌います。そして、アートに対して、やはり別れたくない、一緒に演奏しようと呼びかけています。 結果は解散でした。このアルバムは、サイモン&ガーファンクルの最期の輝きになってしまいました。 ★自分が持っているCDには、2曲のボーナストラックが収録されています。 ★それらについては、デモバージョンになっているので、省略したいと思います。 ★このアルバムは、アメリカのロック,フォーク界にとって、永遠に語り継がれる金字塔になると思います。 ★日本での人気もすごいです。フォーク・ミュージシャンにとって、ビートルズ以上の存在になっているようです。 ★「さだまさし」さんがそう言っていました。(笑) [最新順][古い順] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
[編集] |