★アメリカン・パンクロックの雄、イギー・ポップが、1988年にA&M移籍第2作目として発表しました。(通算では12作目) ★移籍第1作『Blah-Blah-Blah』では、デビッド・ボウイが参加し、華やかな作品でした。(1986年発表) ★そして「Cry For Love」「Real Wild Child」のヒット曲も大好きです。 ★しかし、この『Instinct』の素晴らしさは、それらを遙かに超えています。ロックンローラーとしてのパワー全開の作品になっています。 ★参加メンバーで特筆すべき存在は、スティーブ・ジョーンズです。もとセックス・ピストルズのギタリストです。彼のギターが暴れ回ります。 ★Instinctつまり、本能のままにパンク・ロッカー、イギー・ポップが暴れ回ったという印象を受けます。 <収録曲について> @「Cold Metal」 いきなり、スティーブのギターがうなりを上げます。そして、ドラムの激しいリズムが響き渡る中で、イギーのやや抑えめな叫びがズシンときます。 A「High On You」 クールなボーカルで、激情を歌うのが、このアルバムのテーマなのだと思います。 イギーの言葉で忘れられないのは、 「普通に頭に来たのであれば、大声で脅す。しかし、心底、怒っているときは、静かに笑って、ナイフを突きつけてやるのさ」 というものです。その言葉が浮かぶのがこのアルバムです。 B「Strong Girl」 ドラムがズシン・ズシンと原始的な響きをたてます。原始の女は強かったという印象です。 でも、イギーの奥さんは、日本人で可愛らしい人だったと思います。(笑) C「Tom Tom」 このアルバムが好きな理由は、イギーがバラードを一切歌わず、本能のままロックだけを歌い続けている所です。 聴く者を休ませませんねぇ。ヌ なお、自分のあだ名が「Tom」なので、個人的に思い入れがあります。 D「Easy Rider」 この曲こそ、アルバムの中で、1番好きな曲です。 静かなイントロから、だんだん加速して、嵐のような展開になります。 「Easy Rider〜」と繰り返す部分では、イギーの低音の声の魅力(ドスがきいていてスゴミがあります)が堪能できます。 エンジン全開で、疾走感溢れる名曲です。 E「Power&Freedom」 この曲から、レコードのB面になります。はっきりと前の曲の暗い嵐が開けて、光が差したような曲になっています。 F「Lowdown」 この曲も、抑え気味なボーカルで魅了してくれます。イギーの場合、抑え気味になると前述の「低音の魅力」が堪能できるのです。 G「Instinct」 タイトルトラックだけあって、疾走感溢れる展開が心地良いです。 「本能が駆けめぐる」という歌詞がすべての元になっていると思います。 H「Tuff Baby」 この曲は、Bと似た印象を受けます。ドラムの音が、ドッカン、ドッカンと原始的なリズムです。 野性的なタフさを賞賛する歌詞もBの続編と言ってよいと思います。 I「Squarehead」 スクウエア・ヘッドとは、まじめな奴、物わかりのいい奴を意味しています。 イギーは「オレは、物わかりのいい奴になんかならないぜ」とパンク・スピリッツを伝えています。 この曲も良くできています。ギターの疾走感にジーンときます。 ★…というわけで、イギーのアルバムの中で、1番のお気に入りです。 ★そのほか、ストゥージーズ時代の3枚や、「The Idiot」「Lust For Life」「Party」… などなど名作がたくさんあります。 ★自分が選んだ「ロック・ベスト・アルバム」の中で、20位にしました。でも、このアルバムって?イギーって?という人が結構いましたので、ここに紹介しました。 ★機会があったら、ぜひ聴いてみてください。 ★YouTubeでも英語で入力すると簡単にイギーを観たり聴いたりできますよ。 [最新順][古い順] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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