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【『The Doors』ザ・ドアーズ】
『The Doors』ザ・ドアーズ

★1967年7月発表。アメリカのアルバム・チャートでも1位を記録しています。

★CDを自分で買って聴きました。そして、10回以上くり返して…。ヌヌヌ

★ジム・モリソンの魅力的なボーカル。ベースギターの代わりにレイ・マンザレクのオルガンが響き渡る不思議な音楽空間…。

★詩の世界も非常に魅力的で、読めば読むほど奥深いものです。

★1967年という時代ゆえにドラッグの影響も感じとれますが、いわゆるサイケデリックという枠を飛び超える芸術的な作品だと思います。

★SHM-CDで買い直して聴くと、さらに多くの発見をしてしまいました。



《収録曲について》


〔レコードのA面〕

@「Break On Through(To The Other Side)」

 アップテンポで、パワフルな曲です。アルバムのオープニングとしてふさわしい名曲です。

 シングルとしても発売されました。

 歌詞で印象的な部分は…

 昼は夜を破壊する
 夜は昼を分断する
 だから逃げようとした
 隠れようとした
 突き進め、向こう側まで
 突き進め、向こう側まで
 別の世界へ突き抜けるん
 だ


A「Soul Kitchen」

 この曲は、ベニスにあるモリソンの行きつけだったレストランを讃えたものです。

 レイのオルガン/キーボードが印象的に響き、リズムを刻みます。

 歌詞で印象的な部分は…

 君の指はあっという間に
 光の塔を作り出す
 秘密の言葉で君は話す
 もう一本タバコに火をつ
 ける
 忘れることを学ぶんだ
 忘れることを学ぶんだ…


B「The Crystal Ship」

 「水晶の舟」という日本語のタイトルが付いています。

 ゆらゆらしたイメージがある、恋人との別れの曲です。

 もう一度キスしたい…という歌詞は、後にB'zの「もう一度キスしたかった」に影響を与えたのかもしれません。


C「Twentieth Century Fox」

 ジムの恋人だったパメラ・カーソンのために作られた曲です。

 ビートルズの曲のように遊び心を使おうということで、コーラス部分で、足を踏み鳴らす音が入っています。

 タイトルと同名の映画会社があるので、関係があるかと思っていましたが、違うようです。

 Foxとは魅力的な女性を意味しているのですね。ジミ・ヘンドリックスの曲にも、Foxy Ladyという曲がありましたね。


D「Alabama Song(Whisky Bar)」

 クルト・ワイル&ベルトルト・ブレヒトの戯曲を陽気に歌っています。

 この曲は、デビッド・ボウイも歌っています。「クリスタル・ジャパン」という曲のB面でした。

 歌詞で印象的な部分は…

 ああ、アラバマの月よ
 俺たちは別れを告げなく
 てはいけない
 俺たちの愛するお袋が死
 んだから
 酒を飲むのさ


E「Light My Fire」

 シングルとして発売され、1967年8月に1位を記録しています。日本語のタイトルは「ハートに火をつけて」です。

 この曲でも、レイのオルガンが大活躍しています。特に間奏では、陶酔感を表現して、そこから一気に激情を爆発する展開が素晴らしいです。

 歌詞で印象的な部分は…

 ためらう時は過ぎた
 苦しみに費やす暇はない
 燃え上がろう
 我を忘れるしかない
 そうすればこの愛は
 2人の弔いの薪になる

 さあ僕の心に火をつけて
 くれ
 さあ僕の心に火をつけて
 くれ
 夜を燃え上がらせようぜ
 …!


 意外なことにスティービー・ワンダーもこの曲をすぐにカバーして録音しています。



〔レコードのB面〕

F「Back Door Man」

 タイトルの意味は、様々な取り方があるようです。

 1つは「ずるい男」。そして自分が調べた意味で興味深かったのは「不義密通の男(間男)」です。

 裏口から、奥様の所へ逢い引きに通うという意味のようです。

 そうすると、この曲の歌詞はより意味深くなると思います。

 ジムのシャウトが印象的な曲です。


G「I Looked At You」

 日本語のタイトルは「君を見つめて」です。

 これは、一目惚れで始まった恋の急展開を描いています。

 恋が始まったらもう後戻りできない…。そんな熱い恋愛を描いています。

 レイのキーボードが雰囲気を高めています。


H「End Of The Night」

 ドアーズの曲は、静かな曲では、ジムのボーカルの魅力が前面に出てきます。

 この曲もスゴミのあるボーカルが堪能できます。

 夜が終わるまで、ハイウエイを飛ばせ…と訳されています。

 別の見方をすると「夜の果て」ともとれます。

 歌詞の中には…

 そこは喜びに満ちた世界
 光に溢れた世界
 ある者は甘い喜びの生を
 受ける
 ある者は永遠の夜に生を
 受ける

 …未知の世界を感じ取れる歌詞です。

 重い雰囲気の曲だと思います。


I「Take It As It Comes」

 この曲の勢いの良さがとても好きです。日本語のタイトルは「チャンスはつかめ」です。

 歌詞で印象的な部分は…

 生きるとき
 嘘をつくとき
 笑うとき
 死ぬとき

 気楽にやれよベイビー
 あるがままに受け止め
 るんだ
 もし君が恋愛を長続き
 させたいならば
 あせってはだめだ
 君はあまりに早く
 動き回っているぜ…

 …というところです。

 自分の教訓にもできそうです。


J「The End」

 この曲は10分以上ありますが、非常に興味深く、また詩の世界も素晴らしいのであっという間です。

 映画「地獄の黙示録」で使われました。狂気の世界を表現しているのでぴったりだと思います。

 なお、その映画の監督とドアーズのメンバーは大学の時の友人だそうです。

 ジムの素晴らしいボーカルと、レイのオルガンが織りなす陶酔感や緊張感が素晴らしい曲です。

 歌詞は、「終わり(つまり死)」をテーマに様々な展開を迎えます。

 なんと言っても強烈な部分は、父を殺し母と交わることを意味する部分です。

 エディプス・コンプレックスつまり、母を愛し、父の強さを憎み、それを乗り越え克服していくという、男の子には必要な成長の1つです。

 ライブ映像を観ましたが、静と動の緊張感や激情のパフォーマンスが素晴らしかったです。


★このアルバムは、パンク・ロックにもグラム・ロックにも影響を与えたと思います。

★楽しいというより、ズシリと重い芸術作品だと思います。


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